preflop でオープンレイズに対するリレイズ。ブラインドを 1-bet と数えるため open=2-bet, その上が 3-bet。
カタカナ表記: スリーベット。レンジ優位を取りに行く / fold equity を稼ぐ / 強い value を厚く取るための主要な攻めの手段。OOP では IP より大きめのサイズを取る。postflop では最初の bet を 1-bet と数えるため re-raise は 3-bet にはならない (postflop の re-raise は 2-bet 扱い)。
ExampleCO open 2.5bb → BTN 3-bet 8bb は IP 標準サイズ。
preflop で 3-bet に対するリレイズ。
カタカナ表記: フォーベット。レンジは QQ+/AK 中心 + 少量のブラフ (A5s 等のブロッカー手) で構成される。OOP では call せず 4-bet or fold が基本。
ExampleBTN open → BB 3-bet → BTN 4-bet 22bb は典型サイズ。
アウツ × 4 (turn と river 両方残り) / × 2 (1 street 残り) で勝率を概算する暗算法。
正確なエクイティ計算の近似。flop で turn+river の 2 枚を見る場合はアウツ × 4、turn から river 1 枚だけの場合はアウツ × 2 で % が出る。アウツが 9 以上だと誤差が大きくなるので注意。
Exampleflop でフラッシュドロー (9 アウツ) → 9×4 = 約 36% (実際 35%)。
preflop で 4-bet に対するリレイズ。ほぼ all-in 圏。
カタカナ表記: ファイブベット。100bb 標準では 5-bet サイズはほぼ shove になる。レンジは KK+/AKs と少量のブロッカー bluff。
Example100bb 戦で 5-bet shove のレンジは概ね 1.5-2% (KK+/AKs)。
ビッグブラインド。最大の強制 bet を投入する席。preflop で最後に動ける。
preflop で既に投入済みのため、pot odds が良くなりワイドに defend できる。postflop は OOP で不利だが、ディフェンスレンジが他より広いのが特徴。
Example6-max で 2.5bb open に対し BB は概ね 40%+ defend が GTO 基準。
ボタン。preflop はブラインドの 1 つ前、postflop は最後に動ける最強ポジション。
Dealer Button。最も多くのレンジで参加でき、postflop でも常に相手の後で意思決定できるためエクスプロイト幅が広い。最も勝ちやすいポジション。
Example6-max では BTN 開きは概ね 40%+ のレンジ。
preflop aggressor の flop continuation bet。
主導権を取った側が flop で打つ bet。dry board ではレンジ・サイズが小さく頻度高め、wet board では polarize する。
ExampleScenario A flop Kd9c5s で BTN の 1/3 pot c-bet は range 全体を自然にプレイするテンプレート。
カットオフ。BTN の右隣で 2 番目に強いポジション。
Cut Off。BTN にコールド負けする心配を除けば BTN に次ぐ広いレンジで参加できる。BTN を 3-bet で「カットオフ」してプレイする狙いから名付けられた。
Example6-max CO オープンは概ね 27-30%。
その行動を無限回繰り返したときの 1 回あたり平均損益。
Expected Value。すべての結果に確率を掛けて足した値。+EV なら長期で利益、-EV なら損。ポーカー判断はすべて EV 最大化の選択問題に還元される。
Example勝率 60% でコールしてポット 1000 を取り、負けたら 300 失う場合: EV = 0.6×1000 - 0.4×300 = +480。
相手を降ろして pot を取る期待値。
bet / raise が通ったときに showdown を待たずに得られる利益。サイズ選択と相手レンジの広さに強く依存する。
ExampleScenario B の 3x 3-bet (900) は UTG の AJs+/JJ-/AK 等の continue range を絞り fold equity を作る。
Game Theory Optimal。相手が何をしても搾取されない最適混合戦略。
バランスされた頻度ミックスの結果として導かれる。実戦では完全な GTO 戦略を実行することは難しく、相手の偏りを exploit する方が +EV が高いことも多い。
ExampleGTO solver で得られる戦略を baseline として、相手の傾向に応じてエクスプロイトを加える。
ハイジャック。CO の右隣のミドルポジション。
Hijack。UTG より広く、CO より狭いレンジを開く中盤席。6-max ではミドル〜後方の中間。
Example6-max HJ オープンは概ね 18-22%。
Independent Chip Model。トーナメントで chip を賞金期待値に換算する考え方。
トーナメント (MTT/SNG) 特有。バブル付近や FT では chip の価値が非線形 (生存価値が高い) になるため、cash game では +EV な call が ICM 上 -EV になる場面が多い。キャッシュゲームでは適用されない。
Exampleバブルで shorter stack 同士が衝突するときは生存価値が高くワイドな fold が ICM 正解。
イン・ポジション。postflop で相手より後に動ける有利な状態。
In Position。相手のアクションを見てから判断できるため、equity realization が高く、ブラフもバリューも仕掛けやすい。pot コントロール / 大きさ調整も主導できる。
ExampleBTN vs BB の SRP では BTN が IP。
Minimum Defense Frequency。相手の bet に対し降りすぎないための最低 continue 頻度。
式は pot ÷ (pot + bet)。これ未満でしか continue しないと相手のブラフが何でも +EV になってしまう。GTO の最低守備ラインを示す指標。
Exampleポット 1000 に対し bet 500 → MDF = 1000/1500 ≈ 66.7%。少なくとも 2/3 はコール/レイズで守る。
アウト・オブ・ポジション。postflop で相手より先に動かなければならない不利な状態。
Out Of Position。相手の情報を得ずに判断する必要があるため equity realization が下がる。OOP では check-call / check-raise / probe bet の使い分けが重要。
ExampleBB vs BTN の SRP では BB が OOP。
Preflop Raiser。preflop で最後にレイズしたプレイヤー。
postflop で c-bet 権を持ち、レンジ・ナッツ両アドバンテージで有利になりやすい。「PFR を取った側」は flop の主導権を持つ前提で戦略を組む。
ExampleBTN open vs BB call の SRP では BTN が PFR。flop で c-bet 権を持つ。
スモールブラインド。BTN の左隣で BB の半分の強制 bet を投入する席。
postflop は最も不利な OOP 席で、長期的に最も負けやすい。preflop も BB と heads-up になるまでに多くのプレイヤーがアクションする位置にあり、立ち回りが難しい。
ExampleSB は postflop で常に first to act になるため、レンジが capped されやすい。
一部プレイヤーだけが争う追加 pot。
short stack が all-in した後、残りプレイヤー同士の追加投入額で作られる pot。main pot と winner が異なることがある。
ExampleScenario D では main pot は SB が set で取り、side pot は BTN AA が hero QJ pair を上回り取る。
Stack-to-Pot Ratio。残り stack と pot の比率。
SPR が低いほど one-pair や strong draw で stack を入れやすく、高いほど reverse implied が重くなる。
ExampleScenario C の flop は SPR 4.4 で top set が river まで自然に build できる。
アンダー・ザ・ガン。preflop で最初に動く最も不利なアーリーポジション。
Under The Gun。後ろに全プレイヤーが控えているためレンジを最もタイトにする必要がある。9-max では特に UTG/UTG+1 が最もレンジが狭い。
Example6-max UTG のオープンレンジは概ね 14-16% (TT+, AJs+, AQo+, KQs 等)。
弱いレイザーやリンパーを 1 対 1 に絞るための isolation raise。
Isolation Raise の略。弱い相手を heads-up に持ち込みポストフロップでエクスプロイトする狙い。レンジは通常の open より幅広く取れる。
Exampleリンパー (limper) を CO で isolate raise するのは利益の出やすい典型行動。
自分の手を勝ち手に変えるために必要な残りカードの枚数。
英語: Outs。draw からヒット候補を数えるのに使う。同じカードでも相手の手をさらに強くする場合は「クリーンでないアウツ」として割り引く必要がある。
Exampleオープンエンド (両面ストレート) = 8 アウツ、フラッシュドロー = 9 アウツ、ガットショット = 4 アウツ。
相手にブラフがブレークイーブンになる fold 頻度。式は bet ÷ (bet + pot)。
α + MDF = 1 の関係。アルファを超えて fold する相手にはブラフが +EV、下回るならブラフは -EV。サイズが大きいほど必要 fold 頻度は小さい (ブラフ成立が易しくなる) が、リスクは大きくなる。
Exampleポット 1000 に bet 500 → α = 500/1500 ≈ 33.3%。これより多く相手が降りるならブラフ利益。
コールでヒットしたとき後のストリートで取れる追加額まで加味したオッズ。
ドロー系の手をコールするときに重要。残りスタックが深く、相手がペイオフしやすい構造ほどインプライドオッズが大きい。表面の pot odds が足りなくてもインプライドで正当化される場面がある。
ExampleBTN open に SB が 65s で IP 取れない場合でも、深いスタック + 相手 AA レンジが濃ければインプライドでコールが正当化される。
ストレート/フラッシュドローが豊富で equity がよく動くボード。
connected / two-tone / monotone 等のドロー誘発ボード。range advantage の少ない側はサイズを抑え、ナッツアドバンテージのある側は大きく打ち分けが多い。
Example9-8-7 two-tone はフラッシュドロー + 各種ストレートドローを含む wet board。
持っている raw equity をショーダウンまでに実際取り切れる比率。
IP では realization は概ね 1.0+、OOP では fold せざるを得ない場面が増え 1.0 未満。レンジ不利・SPR・position の関数。weak hand を OOP で plays するときの実効勝率を考えるための概念。
ExampleBB defend KJo は raw 35% でも OOP のため realize は 0.85 程度に下がる。
相手の戦略の偏りに合わせて GTO から意図的にずらし最大 EV を取る戦術。
英語: Exploit。相手が overfold するなら bluff 頻度を上げる、相手が overcall なら bluff を減らし value を厚くする等。実戦の強さは exploit の精度に大きく依存する。
Example相手が river で overcall する傾向なら bluff を削り value を 1 サイズ大きくする。
ボード最高位ランクより上のホールカード。
英語: Overcard。役は無いが river までに pair-up すれば TP になる equity を持つ。CO open で AKo を持ち flop が 9-7-2 のとき、A と K はオーバーカード。
Exampleボード 9-7-2 でホール A-K → A も K もオーバーカード。river で pair-hit で TP。
ボード最高位カードより高いポケットペア。
flop で最も多い「強い手」の 1 つ。set / straight / flush には注意が必要だが、TP 系には勝てる。
Exampleポケット QQ でフロップ 7-8-2 → オーバーペア。
pot サイズを超える bet。
英語: Overbet。極端にポラライズしたレンジ (nut + 強いブラフ) でしか取れない強力なサイズ。turn / river の nut advantage 時に使うと相手の bluff catch を非常に難しくする。
Exampleriver で nut flush vs middle pair に対し 1.5x pot overbet は典型的な polarize line。
両側からカードが入る OESD (Open-Ended Straight Draw)。アウツ 8。
ガットショットの 2 倍のアウツを持つ強いストレートドロー。flop 完成率は約 32%。フラッシュドローと組み合わさるとコンボドローになり 15 アウツ以上に。
Exampleボード 9-8-2 でホール T-7 → 6 or J でストレートのオープンエンド。
残りスタックを全額投入する行為。
英語: All-in。これ以上のレイズができない最大投入。short stack / shove range / 強い value で使う。コールしても相手のスタックが先に尽きれば side pot が発生する。
Examplepreflop で 15bb スタックの shove は典型的な短スタック戦略。
中抜けストレートドロー。アウツ 4。
英語: Gutshot / Inside Straight Draw。完成確率は flop 時点で約 17% (turn+river)。単体では弱いが、ブロッカー / バックドアと組み合わせると semi-bluff として打ちやすい。
Exampleボード K-J-7 でホール T-9 → 10 が来ればストレート完成のガットショット。
同役同ランクで勝負が並んだときの tiebreaker となる横のカード。
英語: Kicker。例えば AK と AQ がどちらも flop A-7-2 で TP のとき、K-kicker が Q-kicker を上回る。weak kicker でのコールは reverse implied odds を負う典型場面。
Exampleflop A-7-2 で AK vs AQ → K kicker で AK 勝ち。
最強の手 (top of range) が含まれない上限のあるレンジ。
英語: Capped Range。相手のレンジが cap されているとわかると overbet / aggressive line でエクスプロイトしやすい。SB / BB が flat した preflop レンジは概ね capped。
Example4-bet をしなかった BB のレンジは AA/KK が抜けるため capped。
直前 bet と同額を投入して続行する行為。
英語: Call。pot を大きくせず、相手のレンジに対し自分のレンジを capped に見せる。bluff catch / 弱めの value / draw など幅広い役割を持つ。
ExampleBB が BTN open に call (= defend) するのは preflop で最も典型的なコール。
残りスタックに対しポット投入比が大きく、pot odds 的に fold が -EV になる状態。
心理的にではなく数学的に「もう降りられない」状態を指す。投入済み + 残スタックがポットに対して十分な比率になれば、最終的に call/shove が pot odds で正当化される。SPR 設計と表裏一体の概念。
Examplepreflop で 200bb スタックから 50bb 投入済 → flop 以降は実質コミット領域。
フラッシュドロー + ストレートドローなど複数のドローが同時に成立した強いドロー。
英語: Combo Draw。アウツが 12-15 程度になり、相手の現時点の made hand に対しても equity 50% 前後を持つことが多い。semi-bluff として極めて強い。
Exampleflop 9♥8♥2♣ でホール T♥7♥ → FD + OESD で 15 アウツコンボドロー。
river bet 後、残ったプレイヤー全員でホールカードを公開し勝者を決める段階。
英語: Showdown。手役の強さ比較で pot 分配が決まる。同役の場合はキッカー、それも同じならスプリットポット。
Exampleriver call → showdown で AK vs KQ → AK 勝利で pot 全取り。
Thin Value Bet。勝率 50-55% 程度の薄い場面で取りに行く value。
相手のコールレンジに対しわずかに勝っているとき、サイズを小さめに取って弱いペアやキッカー違いから払わせる戦術。中級者以上で意識される。サイズ過大は逆に弱い手を降ろして取り損ねる。
Exampleriver A-high dry board で TP medium kicker に対する 1/3 pot bet。
open + caller(s) が居る状況に対する preflop リレイズ。
英語: Squeeze。デッドマネー (caller の投入分) を狙って通常の 3-bet より大きめのサイズで打つ。caller のレンジは cap されていて 4-bet が来にくいため fold equity が高い。
ExampleCO open + BTN call → SB squeeze 12bb は典型。
連続する 5 枚のカードで構成される役。
英語: Straight。スートは問わない。最弱は A-2-3-4-5 (wheel)、最強は T-J-Q-K-A (Broadway)。wet board ではよく完成する役で、flush に負ける構造。
Exampleボード 9-8-7-2-K でホール J-T → ストレート (T-J 入り)。
同スートの連続 5 枚で構成される役。
英語: Straight Flush。最強カテゴリの 1 つ。極めて稀でほぼ実戦に登場しない。
Exampleボード 9♥8♥7♥-2♣-K♠ でホール T♥6♥ → 6-T のストレートフラッシュ。
ポケットペアと同ランクのボードカード 1 枚で作る 3 枚同ランクの役。
英語: Set。自分のホール 2 枚 + ボード 1 枚で構成。トリップスより強いキッカー構成になりやすく、相手から見えにくいため強い隠匿性を持つ。flop set value は極めて高い。
Exampleポケット 77 でフロップ 7-K-2 → bottom set。
まだ完成していない draw を持ち、fold equity + showdown equity の二重期待値で取る bet。
pure bluff より優れる点は、コールされても river までに完成して勝てる可能性が残ること。アグレッションの基礎構造。
Exampleflop でフラッシュドロー + ガットショット (15 アウツ近い) で check-raise する典型的セミブラフ。
4 枚目のコミュニティカード (turn card) が開かれたストリート。
英語: Turn。flop からの equity 移動 (range shift) が大きい街。サイズを上げて polarize するか、ドロー完成カードでサイズを抑えるかの判断が要る。
Exampleflop で cbet → turn で flush 完成カード → サイズ抑えめか check が定番。
コール額が 0 のとき、ベットせずに次のプレイヤーに手番を渡す行為。
英語: Check。アクションを passing する。チェック後に相手がベットしたら call/raise/fold で対応できる。trap (チェックレイズ含意) と weak (本当に弱い) の両方の意味を持ち得る。
Examplepostflop OOP で check-call ライン / check-raise ライン両方の起点。
チェックしてから相手の bet に対しレイズし返す行為。
英語: Check-Raise。OOP からレンジ優位を取り直す主要ライン。value と bluff (semi-bluff draw 等) をバランスして混ぜる。サイズは pot の 2.5-3.5 倍程度の checkraise が定番。
ExampleOOP flop で nut top set を check-raise する trap line。
異なるランクのペアが 2 組ある役。
set よりは弱いがワンペアより明確に強い。river まで持っていけば多くの showdown で勝てるが、set / straight / flush に飲まれる構造を意識する。
Exampleflop K♥7♣ で K7 はトップツーペア。
各ハンドのボタン位置を示す目印。ハンドごとに 1 つ左へ移動する。
BTN は最も有利な席のため、全員に等しく回るよう毎ハンド時計回りに 1 席ずつ移動する。SB/BB も連動して移動。
Example6 人卓では 6 ハンドで 1 周。各プレイヤーは 6 ハンド中 1 回ずつ BTN を経験する。
ボード最高位カードと自分のホールカードで作るワンペア。
TP (Top Pair) と略す。キッカーによって TPTK (Top Kicker), TPGK (Good Kicker), TPMK (Medium Kicker) 等に分類される。river まで持って勝ちやすいが、相手のレンジ次第で大きく価値が変わる。
Exampleflop A-K-7 で AK → TPTK (Top Pair Top Kicker)。
ドローが少なく nut が動きにくいボード。
A-K-7 rainbow のような high-card disconnected。preflop アグレッサーのレンジが優位なため small-size range c-bet が定番。
ExampleA-7-2 rainbow は典型的なドライボード。PFR の range cbet がほぼ全レンジで成立。
ボードに 2 枚ある同ランクと自分のホールカード 1 枚で作る 3 枚同ランクの役。
英語: Trips。例: board K-K-7 でホール A-K のときがトリップス。セット (ホール 2 枚 + ボード 1 枚) と区別され、キッカー負けしやすいのが特徴。
Exampleボード K-K-7 でホール A-K → A キッカーのトリップス。
まだ完成していないが river までに完成する可能性のある手。
フラッシュドロー (FD) / ストレートドロー (SD) / ガットショット / バックドア等の総称。アウツの数で完成確率が決まり、equity / セミブラフの基礎になる。
Exampleflop 4-to-flush は 9 アウツ FD、両面ストレートドローは 8 アウツ OESD。
preflop アグレッサーに対し、OOP の非アグレッサーが flop で先に bet する行為。
英語: Donk Bet。本来 check してアグレッサーに c-bet させる流れを先回りで崩す。多くの場面で弱いとされるが、ボードが OOP 側にヒットしやすい (low/connected 等) ときは GTO 的にも適切な頻度で発生する。
ExampleBB defend → flop 765r のような OOP 有利ボードで小サイズの donk が混ざる。
そのボードで作り得る最強の手。
英語: Nuts。river では絶対に負けない手を指す。flop / turn では「現時点の nut」を意味し、river で覆される可能性もある。near-nut (near nut) は次点クラス。
Exampleモノトーンボードで A-high flush は nut flush = nut。
あるボード/street で nut 系の比率が相手より多い状態。
レンジ全体の equity 優位 (range advantage) とは別に、最強カテゴリ (set, str8, flush 等) の比率で勝っている状態。overbet や polarize line を打ちやすい。
ExampleA-K-7 rainbow で PFR 側は AK/AA/KK の nut 比率が高くナッツアドバンテージを持つ。
役なし。最も高いランクのカードで勝敗判定。
5 枚で何も役が作れない手。pair より弱く、showdown では稀。preflop ではブラフ・ブロッカー目的でしか使われない。
ExampleA-high の何もない手は showdown で相手のワンペアに負ける。
turn と river の 2 枚で完成する遠いドロー。
英語: Backdoor。flop ではまだ不完全だが、turn でドローが出れば river で完成する可能性が残る。equity は薄い (3-5%) が、semi-bluff の補強として cbet のレンジに含まれる。
Exampleflop A♥7♦2♣ で K♥Q♥ はバックドアフラッシュ + バックドアストレート (gutshot 補強)。
value と bluff を読まれない比率で混ぜることで搾取耐性を保つ戦略。
GTO 戦略の中核概念。同じアクションを value / bluff 両方から取れるようにすることで、相手のあらゆる対応に対して -EV にならない構造を作る。
Exampleriver overbet で nut + missed draw を 2:1 で混ぜると bluff catcher は indifferent。
勝っているレンジから払ってもらうための bet。
英語: Value Bet。相手のコールレンジ全体に対して 50% 以上勝てる手で打つのが基本。サイズ選択は相手のコールしてくれる範囲を最大化するように調整する (polarized なら大きく、merged なら小さく)。
Exampleriver の TPTK で 1/2 pot bet は典型的なバリュー。
同じランクのカードが 4 枚揃った役。クアッズとも。
英語: Four of a Kind / Quads。フルハウスより強く、ストレートフラッシュより弱い。極めて稀。
Exampleボード K-K-7-K でホール A-K → Kings のクアッズ。
手を捨ててそのハンドから降りる。pot 放棄。
英語: Fold。投入済みチップは戻らないが、それ以降の損失を回避できる。pot odds 的にコールが -EV、または将来の追加損失リスクが大きいときの基本選択。
Example相手の strong line に対し弱い手を fold するのは長期 EV を守る基本。
SB と BB の強制投入。アクション開始時の最低レート単位。
プレイヤーが何もせず pot が成立しないことを防ぐため、毎ハンド SB / BB に強制投入させる仕組み。ボタン移動に合わせて毎ハンド 1 つ左へ移動する。
ExampleNL100 (1$/2$ ブラインド) では SB=1$, BB=2$。
同じスート 5 枚で構成される役。
英語: Flush。ストレートより 1 段強い。same-suit のうち最高ランクで勝負が決まる。ナッツフラッシュは A-high flush。
Exampleボードに♥が 3 枚以上 + ホール 2 枚同スートでフラッシュ。
勝ち手ではないが相手を降ろして pot を取る目的の bet。
英語: Bluff。pure bluff (純粋に勝ち目なし) と semi-bluff (まだ完成していない draw) に大別される。アルファを超える fold 頻度が見込めれば +EV。
Exampleriver のミスドロー (4 to a flush の miss) で polarize 系 bluff bet。
ホールカード 2 枚のみが配られた最初のベットストリート。
英語: Preflop。SB/BB のブラインドが先に投入された状態から始まる。最も多くのハンドが行動する街で、レンジ設計の出発点。
ExampleBTN open → BB defend は最も典型的なプリフロップシーケンス。
スリーカード (3 枚同ランク) + ペア (2 枚同ランク) の合成役。
英語: Full House。「77 over KK」のような表記。flush / straight より強く、four of a kind より弱い。paired board で頻出。
Exampleボード K-K-7 でホール 7-7 → 7 over K のフルハウス。
損益分岐点。これを超える勝率や頻度で初めて利益になる閾値。
コールなら必要勝率と一致、ブラフならアルファと一致。「ブレークイーブンを上回るか」が +EV 判断の基本。
Examplepot odds 30% に対し勝率 30% は break-even、35% で +EV。
自分のホールカードが相手の特定レンジを物理的に減らす効果。
英語: Blocker。例えば自分が A♠ を持っていれば相手の nut flush (A♠-high) は存在しない。bluff catch / bluff の選定に重要。bluff には相手の value を減らすカード、call には相手の bluff を増やすカードを選ぶ。
Exampleriver monotone board で A♠ を持つと nut flush をブロックし、相手の polarize レンジから nut を削れる。
最初の 3 枚のコミュニティカードが開かれたストリート。
英語: Flop。ボードテクスチャ / レンジアドバンテージ / ナッツアドバンテージが初めて決まる重要街。c-bet 戦略の中心。
ExampleBTN PFR vs BB が flop 1/3 pot range cbet を打つのは標準ライン。
コール額 0 の状況で最初に投入するチップを置く行為。
postflop で最初に自発的に投入する行為。preflop はブラインドが既に bet として置かれているため、最初の自発的投入は「オープンレイズ」と呼ぶ。
Exampleflop で BTN が IP cbet 1/3 pot を打つのは標準的なベット選択。
flop 以降のボードの構造的特徴 (wet/dry/coordinated/paired 等)。
ボードがドローを誘発するか、ペア比率はどうか、suit / rank がどう分布するか等の総合分類。テクスチャによって最適サイズや c-bet 頻度が大きく変わる。
ExampleA-K-7 rainbow は dry & high、9-8-7 two-tone は wet & coordinated。
コール額 ÷ (現ポット + コール額)。コール後の総ポットに対する自分の払い分。
相手の bet にコールするか判断する最も基本的な比率。この値より高い勝率を見込めればコールは +EV になる。必要勝率と同じ式で求まる。
Exampleポット 600、相手 bet 300 → コール後ポット 900。pot odds = 300/900 = 33.3%。
nut 系と bluff に二極化したレンジ。バーベル型とも呼ぶ。
中強度の手は check に回し、最強と最弱だけで bet するレンジ構成。大きめのサイズと組み合わせる。相手の bluff catch を難しくする。
Exampleriver overbet を打つのはポラライズ前提。
中強度の手で構成された連続的なレンジ。
top of range と bottom of range の差が小さく、polarize しない構成。小さめサイズと組み合わせるのが基本。merge した bet では bluff 比率を抑える。
ExampleA-high dry board での 1/3 pot range cbet はマージ寄り。
複数のアクションを確率的に混ぜて取る戦略。GTO の基本構造。
同じ手札・同じ状況で常に同じアクションを取るのではなく、頻度に従って bet / check 等を混ぜる。読み合いを成立させない最適戦略の必然的帰結。
ExampleGTO 上、border-line のハンドは check 60% / bet 40% のような分布になることが多い。
全プレイヤーが等しく投入した部分の中心 pot。
英語: Main Pot。誰かが all-in した時点で、それ以上の投入分は side pot に分離される。main pot は all-in したプレイヤーも争える。
Exampleshort stack が 200 all-in、他 2 人が 500 ずつ → main pot = 200×3 = 600。残りの 300×2 が side pot。
5 枚目のコミュニティカード (river card) が開かれた最終ベットストリート。
英語: River。draw は完成 / miss が決定し、value / bluff の二択がクリアになる。最もポット額が大きくなる街で、polarize / overbet が頻出。
Exampleriver で nut + bluff catcher の対立は最も大きな金額が動く局面。
ヒットしても損が膨らむ・逆転されるリスクを加味した負のオッズ。
弱いキッカーや支配されている手 (dominated) で起こりやすい。例: KQo でフロップ Q-hit したが相手が AQ。pair-hit でも大きく払うことになるのでインプライドはマイナス方向。
ExampleAT で flop A-hit したとき AK/AQ/AJ にキッカー負けして turn/river で大きく払う典型。
preflop でレイズせず BB と同額だけコールして入る行為。
英語: Limp。基本的にはレンジを cap し情報を晒すため非推奨だが、ヘッズアップ SB や特定の弱卓では戦略的に有効な場合もある (limp-call/limp-raise mix)。
Exampleリンパーには CO/BTN からアイソレを打つのが定石。
直前 bet をさらに上げる行為。
英語: Raise。最低でも直前 bet の同額を上乗せする (= min-raise) 必要がある。サイズ選択は相手レンジを絞り、自分のレンジを ポラライズ / マージ するために使い分ける。
Exampleflop check-raise は OOP からレンジ優位を取り直す主要ライン。
その状況で取り得る全手札の集合。
英語: Range。1 つの具体的なハンドではなく、確率分布として相手 (および自分) を捉える考え方。レンジ思考がポーカー上達の中核。
ExampleBTN open のレンジは AA-22 / AKo-A2s / KQ-T9s 等の集合。
同スートの T-J-Q-K-A で構成される最強役。
実用上は出会うことがほぼない (約 65 万分の 1)。学習対象としては「最強カテゴリの定義」を覚えるだけで十分。
Exampleボード T♠J♠Q♠ にホール K♠A♠ → ロイヤルフラッシュ。
同じランクのカードが 2 枚揃った役。
NLHE で最も頻繁に現れる勝ち役。TP / second pair / underpair など強さは大きく分かれる。キッカーが勝敗を分けることが多い。
Exampleflop A-K-7 で AT は TP medium kicker。river まで持っていけば showdown 価値あり。
そのコールが +EV になるための最低勝率。pot odds と同じ比率で求まる。
コール額 ÷ コール後の総ポット。この値を超える equity を持っていればコールが利益。プリフロップでもポストフロップでも同じ式。
Exampleコール額 200、コール後ポット 800 → 必要勝率 25%。